小学生のメタ認知とジャイアントキリング
メタ認知ってありますよね。
自分を思考や行動を客観視する力みたいなもので、メタ認知の力が高い子はセルフコントロールも上手にできるので、学力も高くなります。
最近よくよく考えたら当たり前の話なのですが、子どもって自分中心の世界に生きていて、メタ認知がまだまだ低いので、認知の部分ばっかり意識して、メタ認知を放置していると後伸びしないんじゃないか。
逆にいうと、メタ認知って、ジャイアントキリングの必要条件の一つなんじゃないか、と思うようになりました。
例えば、問題集をやるときに、解けなかった問題には印をつけてもう一回やるというのがあると思うのですが、印のつけ方って結構メタ認知を試されます。
「『わかる』とは何か」
「どこまでわかっていないと試験では使い物にならないのか」
というのを踏まえた上で、
「自分はどこまでわかっているのか」
「答えにたどり着くスピードは十分か」
「再現性のある形で答えを出せているか」
といったあたりを認識した上で印をつけないと、どんどんできたことになってしまうのですが、娘はまだまだこのあたりの認識が甘いです。
ちょっと角度を変えて聞いてみたりすると答えることができなかったりすることもままあります。
ただ、大人から見れば、ある程度
「これは論理不十分なまま答えを出した」
ということはわかるのですが、そこはあえて子供に分類させています。
最終コーナーに入ると、大人からはだんだんと理解の甘い部分が見えにくくなってくるでしょうから、子ども自身が
「自分はどこまでわかっているのか」
「まだここの論理が甘いので、もっと詰めないといけないのではないか」
「そのためには何が足りなくて、何をすればいいのか」
みたいなことを自問自答できる力にかかってくるような気がしますからね。
このメタ認知が働き始めると、PDCAが精緻にかつ高速で回り始めるので、どんどん伸びが加速していくと思います。
ただ、このメタ認知を伸ばすのって本当に難しいですね。
親ができることは、せいぜいちょっと角度を変えて聞いてみたりして、「わかっていると思っていたが、わかっていなかった」ということをとにかく自覚させ続けることでしょうか。
何かいい方法があればいいのですが…